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雑誌 「日経サイエンス 2013(4)」2013年03月25日 05時34分49秒

 今月号の「挑む」は、「お酒で超電導から室温超電導へ」という記事でした。超電導材料を探求している段階で、お酒で材料を煮ると超電導材料になることを偶然発見したコラムでした。まだ、理論的な理由の解明には至っていないような印象を受けましたが、有機化合物などとの複合した材料、超電導材料の素材も複雑化しています。やはり超電導材料は奥が深い感じがします。意外にとんでもない日常的にある材料が常温での超電導をするのではないかと思います。私が生きている間に常温超電導の材料が見つかってほしいです。本当に世界が変わるように感じます。

 特集の「首都直下地震」は、日本列島の成り立ちから、断層の説明があり、関東平野の断層が複雑な理由が説明されています。いままでよりも断層が複雑で、しかも浅い位置で地震が起こる恐れがあるため、想定していた震度よりも大きくなる恐れがあると書かれてあります。

 「ひも理論で語る物質の化学」は、「量子のもつれ」という粒子間の関係を表すのに、量子のもつれの度合い自体が、電子の存在している空間を超えた余剰次元に移行していると考えると、量子学の量子相の説明に利用できることが書かれてあります。超電導もブラックホールも量子のもつれを記述することができれば、かなり研究が進むように思えます。しかし、何度読んでも余剰次元のイメージは難しいです。

 「助け合う知覚」の記事は興味深かったです。視覚や聴覚など異なったように思える感覚でも、今まで考えられていた以上に深く絡み合って脳は感じ取っているようです。脳は、様々な形態の感覚知覚をブレンドすることで周囲の世界から可能な限り多くの意味を引き出しているようです。

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