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雑誌 「日経サイエンス 2013(3)」2013年03月18日 05時41分14秒

量子ゲーム理論の特集は面白かったです。実際の社会や人間の行動において非合理的な場合がある。古典的な理論の場合では、人間の行動を予測することができないが、量子力学を適応すると、うまく説明することができる。人が二者択一しか選択できない場合を量子力学の量子のもつれとして表現し、解析していくことになります。量子のもつれは、AとBが確率的に表れる場合で、まだ決まっていない状態にあり、どちらかの状態にあるが明確でない(シュレーディンガーの猫)状態を表現した研究の内容です。囚人のジレンマの例を出して、量子のもつれと比較しながら説明があります。もし、これがうまくいくといままでの社会・経済に関する数式も量子学的に扱ってみると新たな予測ができるように感じました。

 銀河進化を探る旅では、銀河系は他の小さい周囲の銀河を飲み込んで成長し、大きくなり続けていることが書かれてあります。短い記事でしたが、銀河系の誕生と成長に関して、研究が進められているという記事でした。

 ペンギンの記事は興味深かったです。過酷な環境で生きているが、もしかしたら急激な温暖化には適応できない恐れがあり、氷が解けている大陸でいままで通りに生きていけるのかと心配されているようです。

政治家に見る反科学主義の記事は驚きました。アメリカの政治家に関する反科学主義の動向に関する記事です。やはりアメリカは建国の歴史と200年という短い国の歴史のために、難しい問題が残っているのを感じました。しかし、アメリカの科学者は、政治家の反科学主義をうまく利用して投資を呼び込み、研究に没頭できることが書かれてあります。しかし、このままだと、いつかは科学と生活(思想)の矛盾が拡大して、大きな崩が起きそうな感じがします。

 アメリカの記事が続いて、薬物中毒の実態という記事があり、アメリカでは交通事故での死亡者よりも薬物中毒死の方が死亡者の数が多くなっています。しかも、薬物は正規に処方されたものであり、それを適正以上に服用することでの中毒が21%程度を占めているようです。麻薬が厳しく規制されるようになり、麻薬に近い薬物を使うことが多くなっていることが書かれてあります。

 「自閉症と理系思考」の記事は、すこし衝撃を受けました。自閉症の子を持つ親には技術者が多い傾向があるというものです。さらに母親の父親が技術者の場合のケースも多くなっている。これは、偶然ではなく、どうやら同類交配が関係しているのではないかと述べられてあります。理系の人や、理系の親から生まれた息子や娘と結婚した場合、有能な認知能力と伴に自閉症を発症する遺伝子を引き継いでいると考えられると書かれえてあります。

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