書籍 「エレガントな宇宙」 ― 2013年03月14日 23時46分23秒

以前に購入して、まだ読み終えていなかった書籍です。書籍が厚く、内容が濃いいため読むのが大変でした。さらに、内容は物理法則に関する内容の説明と、それを説明するための事例が続き話が長くなっています。
書籍の前半は、一般的な量子力学や相対性理論などの解説があり、それらの法則で説明ができない内容へ説明が移っていきます。そして、量子力学などが適応できない領域において、超ひも理論は適応が可能な説明があります。すべてのものは、「ひも」からできており、ひもの振動の違いにより素粒子の性質が異なるのをつくっており、さらにその素粒子から原子が構成されています。
超ひも理論の説明で、この理論が意外に古く、以前から考えられていたことを知りました、もっと最近の研究からでてきたのかと思っていました。この超ひも理論では、次元が多いことが不思議に感じます。いまのところ10次元理論が最有力な理論のようです。もし現実の世界で4次元以上の次元を見つけることができれば、超ひも理論の研究が進むように感じます。
しかし、一般の人から感じると4次元以上の次元を理解するのが難しいです。書籍では、それを説明しようとかなりのページを使って書かれていますが、やはり難しく感じます。その後、超ひも理論を宇宙で適応したときの状態の説明が続きます。ここでは、宇宙の問題として、宇宙の誕生、ブラックホールなどについて多く書かれてあり、この辺りから面白いです。しかし、後半になるほど、単なる読み物になってきます。実験等で説明ができないことから、文章での説明が続きます。
最近の日経サイエンスでも、4次元以上の次元を探す研究が紹介されてあり、余剰次元を発見することができれば、理論構築が進んでいきます。宇宙の誕生や宇宙の外に関して、さらに重力も含めた力の統一理論が完成して、新たな世界を見てみたい感じがします。
この書籍では、超ひも理論で示される宇宙像に関してあまり書かれておらず、これから宇宙の像を示すことになると書かれてあります。人類は、宇宙の誕生、宇宙の外を知ることができるのか、超ひも理論の研究が進められています。
「エレガントな宇宙」、ブライアン・グリーン、林一、林大、草思社