書籍 「アングロサクソンは人間を不幸にする」 ― 2009年08月11日 10時22分40秒
図書館の棚で、ケインズやハイエクの書籍を探していたら、タイトルが気になったので借りて読むことにしました。
前半は、アメリカの資本主義に関する問題が書かれてあります。アメリカの一部の支配者層に格差社会が拡大していく一方になっています。さらに、アメリカの資本主義である金権主義は、拡大する一方であり、日本もそれに巻き込まれています。
日本の戦後の経済は、高度成長期を迎えて、その後、バブルを引き起こすことになりました。しかし、日本の共栄共存主義は、経済が発展しても大きな格差社会にならずに済んでいました。これは、日本が本来の資本主義ではなかったためです。日本人の価値観の意識の中には、金よりも幸せであり、成金的なことは嫌われる風潮があり、さらに富の集中よりも、富の分配を政策で行ってきた。そのため、そのため、雰囲気は社会主義的であり、世界で最も成功した社会主義とも揶揄されることもあります。
しかし、この日本の政策も、バブル時代から変わっていきます。アメリカ式の資本主義的な考えが押し寄せてきて、政策も転換していくことになりました。これにより、やたらと競争が意識されるようになり、人々が幸福になったという状態ではなくなりました。
これからの日本は、会社や個人求められていることは、正直さと誠実さです。そして、日本は資本ではなく、人を重視する社会を目指す必要があると書かれてあります。とくに金融機関に関する事柄があり、お金の流れが異常な状態になっていることが書かれてあります。そのため、日本の社会構造が崩れ始めて、格差が拡大する方向に進んでいる説明があります。
「アングロサクソンは人間を不幸にする」、ビル・トッテン、PHP文庫