書籍 「五輪書」2009年02月16日 22時36分45秒

 図書館の新書コーナーに置かれてあった書籍です。タイトルと著者が目に付いたので、借りて読みました。書籍は、江戸時代の初期の剣豪が書いた二天一流の兵法の書で、死が近いことを感じた武蔵が次の世代の武士に兵法を伝えるためのものです。五輪書は、地、水、火、風、空の五巻で構成されてあります。本書籍は、原文と訳文が書かれてあり、ほとんど訳文のみ読みました。

 書籍の内容

 地の巻では兵法の道や、二天一流の二刀流のことが書き付けられてある。

 水の巻では兵法の基本、二天一流の剣術について書かれてある。

 火の巻では戦いにおける勝つ理は、一人と一人、万人と万人の合戦も同じである。あるときは心を大きく、あるときは小さなことに向けて、よく考え尽くすべきである。大きな状況は見えやすいが、小さなことは見えにくい。戦いに勝つ理のありようについて書かれてある。

 風の巻では他派の剣術について書かれてあります。他人のことを知らなくては、己を知ることは難しい。道々のことを行うにあたり、邪道というありようがある。日々その道に励んでも心が背き離れているならば正しい道であると思っても、真っ直ぐなところから見れば本来の道ではない。本来の道を奥底まで極めてはいないので、僅かな心の歪みも、後には大きな誤りになる。なにごとであれ、過ぎることは足りないことと同じである。よく考え尽くすべきである。

 空の巻では、なにが兵法の奥義で、なにが表なのか、基本はなんなのか。兵法の本来の道をおのずから体言するありようについて書かれてある。

 「五輪書」、宮本 武蔵、(佐藤 正英)、ちくま学芸文庫