能「西行桜」(金春流) ― 2015年01月13日 05時15分10秒

能「西行桜」の内容は、西山にある西行法師の庵は花盛りの状況にあった。噂を聞きつけて、都の者たちが見物にやってくる。西行法師は、皆を受け入れながらも、うんざりとした気持であった。人が大勢やってくるのは、「人の群れ集うのが桜の罪」と和歌を詠みます。
その夜、桜の精(老人)が現れます。西行法師も最晩年であり、桜の老木と合うのも最後になる。もう二度と合うことはないとお互いで感じながら、桜の老木の精は舞います。華やかさと相反する静けさ、寂しさというのが表現されます。「花ある老い」を舞台に咲かせる世阿弥の名作です。
難しい能に感じました。今回のシテは、花のある老人ということになりますが、そのため、華やかさと、寂しさを表現するということになります。実際の舞台を見ても、舞や動作などの説明を受けないとわからないように感じました。
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