書籍 「十字軍物語 2」 (1) ― 2011年04月24日 13時41分09秒
ローマ人の物語の続編になる新たな連載の第二巻です。昨年の年末に読んだので、著者はかなり早いペースで書いているように感じます。
第一次十字軍に参加した主要な人物が亡くなったところから始まります。イスラムの地にイェルサレム王として、ボードワン2世が活動していたが、圧倒的に兵力が少なかった。
そこに出現してきたのが、悪名高き聖堂(テンプル)騎士団でした。当初は、9人の騎士で結成され、ボードワン2世にイェルサレムの防衛するための戦いに参加する承認を得ます。
聖堂(テンプル)騎士団は、従来の騎士団と大きくことなるところがありました。それは、清貧、服従、純潔と三大原則に加えて、さらに巡礼者をイスラム教から守るというために「異教徒を殺す」という目標がかかげられていました。
聖堂(テンプル)騎士団と比較されることの多い、聖ヨハネ騎士団は、戦いも行ったが、医療者としての活動が中心でした。聖ヨハネ騎士団は、もともと海洋都市国家アマルフィを中心とした修道士で、キリスト教徒、イスラム教徒の聖地を訪れる信者のためにイェルサレムに診療所を開設していました。その後、キリスト教の地となり、聖ヨハネ騎士団として活動していました。
この両騎士団とは異なるところでは財務関連にも大きな違いがあり、結局、後にお金の関連で聖堂(テンプル)騎士団は、悲惨な最後を向かえることになります。
第一章では、イスラムの地において、少数の兵力で占領したイェルサレムの地を守り抜くのにキリスト側の必死な状態が描かれています。あまりに情けないのが、ビザンチン帝国で、近くにいながらイェルサレムの地に援助もしないで、イスラムの恐怖に脅えているのが感じられます。機会があったらビザンチン帝国に関する書籍も読んでみたくなりました。
「十字軍物語 2」、塩野 七生、新潮社
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