書籍 「全貌ウィキリークス」 (2) ― 2011年04月05日 05時40分36秒
電子書籍リーダー(SONY PRS-650)で読んでいる書籍です。かなり内容が豊富で後半のほうが面白いです。
大方のジャーナリストからは、ウィキリークスが行っているような機密の開示活動は、現在の政治システムの根幹をなす部分への攻撃であり、本来のジャーナリストの仕事ではありません。それは、ジャーナリストが目指すのは、あくまでも改革であり、革命であってはならない。革命は、様々な情報から、市民が自らが立ち上がってなすべきものです。
民主主義社会におけるメディアは、現政権の行いが公約した目標や基準と一致しているのかどうかに目を向けます。それが疑わしい場合、不適切な事実を公開し、政治の再調整を行うように指摘していきます。メディアは、浄化プロセスの進行役であり、民主主義において本質的な部分を形成する重要な役割を担っています。
そのため、ジャーナリズムの機能麻痺のほうが、機密文書の公開そのものよりも、民主主義を脅かすかもしれない。一部のメディアと政権とが協力しあっている場合、本来はお互いに監視しあうことが役割のはずなのに、うまく機能しなくなってしまいます。市民は、政府が隠していることを知りたがるが、当然、都合の悪いことは隠しておこうとする政府の思惑がはたらきます。ジャーナリストは、読者や視聴者に対して責任があり、政府を守ることがジャーナリストの役割ではありません。
「全貌ウィキリークス」、マルセル・ローゼンバッハ、ホルガー・シュタルク(赤坂桃子、猪股和夫、福原美穂子)、早川書房