カウンター

書籍 「売国」2014年12月04日 22時54分38秒

 新聞で知った書籍です。著者の書籍は、以前からよく読んでいるので、読みたくなり、図書館にあったので、予約をして借りて読みました。著者の「ハゲタカ」の書籍を読んでから、読むようになり、非常に詳細な内容があり、面白いです。

 書籍の内容は、気鋭の検察官・冨永真一と、宇宙開発に挑む若き女性研究者・八反田遙の二人の視点から描かれる。遙は幼い頃から宇宙を夢見、日本の宇宙開発を担う研究者になるべく日々奮闘中。航空宇宙科学研究センター(宇宙セン)の指導教官・寺島に導かれ、我が国の宇宙開発の現状と問題点を目の当たりにする。それは宇宙開発の世界が生き馬の目を抜く世界であり、同盟国・アメリカとの関係の複雑さに触れることでもあった。

一方の冨永は、形勢不利だった殺人事件の裁判を検察勝利に導いた功績を認められ、特捜部に配属される。粘り強く次々に成果を出す冨永だったが、大学時代の親友の失踪を機に、奇妙な疑獄事件に巻き込まれてしまう。そしてその陰謀には、戦後の日本復興を支えた大物政治家の影があった。

 今回の内容では、主人公は特捜部に配属されてから物語が始まってもいいように感じました。主人公を印象付けるためにも必要であるのが感じられますが、内容が多くあったので、もう少し最後の方の内容が詳しくあってもいいように感じました。

宇宙開発に関して、当事者の中からの印象と、部外者の外からの印象が異なることが描かれてあり、これをすべて見渡して、日本の政策を考えていくことは難しく感じます。様々なことがらの政策を政治家だけで決めるのは危険に感じます。様々な専門家の意見を含めて、方向性を決めることが大切に感じます。

最後には、複雑な関係になっていることが書かれてあり、やはり意外な登場人物が、主人公にとって、今後も活動していく上で重要な人材になっていることが感じられます。著者の書籍では、比較的、最後にそうだったのかという真相が書かれていることがあります。

「売国」、真山仁、文藝春秋

Google
WWW を検索 investment.asablo を検索