書籍 「賃労働と資本/賃金・価格・利潤」 ― 2014年05月03日 11時42分16秒

光文社古典新訳文庫から新しい書籍が発刊させていたので、早速、購入して読みました。
マルクスの論文を読んでも非常にわかりにくい書き方がされているように感じます。か書籍の後半の訳者の解説を読むとわかりやすく、はじめに解説を読んでから本文を読むと、言いたいことや、矛盾していることなどの記述が理解でき、読んでいても内容が理解できるようになります。
書籍で印象にのこるのは、訳者の解説でもあった「社会は、途方もなく豊かな少数の者と、多数の何もない労働者階級とに分裂し、そのせいで、社会は成員の大多数が窮乏からほとんどないしまったく保護されないでいる。このような状態は日々ますます不条理なものとなり、そして、不必要なものになっていく、それは取り除かれなければならないし、取り除くことができる。新しい時代の社会秩序は可能である。」そのために計画的な平等労働という社会主義的な内容になっていきます。
直接税や間接税の話などもあり、現在、議論されていることが述べられているのが感じられます。
「賃労働と資本/賃金・価格・利潤」、カール・マルクス、森田成也、光文社古典新訳文庫