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雑誌 「日経ものづくり 2012(12)」2013年02月24日 07時59分25秒

 今回の特集は、図面に関してのトラブルを低減するための取り組みが書かれてあります。図面を作図する段階で、工程能力を正しく把握しているのか、無駄な公差はないか、形状の定義にあいまな部分がないか、過去の図面を過信していないか、3次元データの運用方法は決まっているのかなどのことが書かれてあります。

 磁石開発の特集がありました。ジスプロシウム(Dy)を全く使用していないモーター用高性能磁石を開発したことが書かれてあります。中国がレアアースの輸出を禁止し、供給量を絞り込んだために、一気にジスプロシウム(Dy)を利用しない磁石の開発が進んだ。ジスプロシウム(Dy)は、ネオジム磁石の高温時でも保磁力をたもつために添加されている材料です。東芝やTDKの開発状況が書かれてあり、ネオジム磁石の開発者がいるインターメタリックジャパンの磁石が、2013年に発売されるEVなどの車に採用されるという記事がありました。

 「事故は語る」の記事では、三井化学岩国工場でのプラントの反応容器が爆発した記事がありました。かなり詳しく事故の内容が書かれてあります。新聞などではここまで報道されていなかったように思われます。機器が異常を生じたときの安全のための自動動作は行うことができるが、その後の対応がやはり難しく感じました。異常な状態にあり、いままで経験したことのない状態だと、誤った判断をする恐れがあります。

中国工場のマネジメントの基礎知識のコラムは面白いです。やはり、中国のことの書かれてある記事を読むたびに新しい発見があるように思います。今回は、労働組合が労使協調が前提になって活動しているのは意外に感じました。

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