雑誌 「100分de名著 サン=テグジュペリ『星の王子さま』」 ― 2013年02月18日 05時45分07秒

『星の王子さま』の書籍、解説書も持っています。この書籍は、10年程度の周期でブームが来るように感じてきます。読むのは一瞬ですが、ゆっくりと時間をかけて読みたい書籍です。
「100分de名著」では、それぞれの場面での会話から、詳細な内容を説明しています。私は、王子とキツネの場面が印象に残ります。非常に複雑な意味のある言葉が続いています。キツネとの出会いで、王子も大きく知恵を得たように感じます。
キツネは王子との別れの場面で、人生の秘密を語ります。「とても簡単なことなんだ。心で見ないとよく見えない。大事なことは目には見えないってことさ」と語ります。愛情と信頼で結ばれた関係は、利害を主とした関係とは異なり、自分のなかに優しい気持ちが生まれることにあります。そして、人間の価値や幸福といったことを考える上で、何をどれだけ所有するかは、それほど重要ではなく、人やものとどんな関係を結べるかの方が重要です。
テキストでは、最後にいままでの内容を理解できたのか簡単な心理テストがあります。遊び心があり、いいと思います。