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豊田市能楽堂 能「望月」(金剛流)2023年06月10日 14時38分56秒

 意外に子役の出番が多い能でした。いつもの夢幻能とは違い、物語が時間とともに進んで、わかりやすい能です。

 友房は宿の主人になり、日々を送っていました。主君であった安田庄司友治(友春)の妻と子の花若は放浪の身となっていました。ある日、二人は守山の宿にたどり着き、友房の宿に泊まります。さらに、主君の仇である望月秋長の一行が、守山宿を訪れ、宿に泊まることになります。

友房は、友治(友春)の妻子を盲目の女芸人の一行に仕立て上げ、友治(友春)の妻が謡い、花若が鞨鼓を舞い、友房が獅子を舞うなどして、酒を飲ませて望月の油断を誘います。友房は、酔いもまわって眠気がさした様子の望月を襲い、花若とともに斬り伏せて、仇討ちの本望を遂げます。

 かなり動きのある能で、舞台が宿屋の部屋のとして変化していくのが感じられます。面白い能でした。

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