雑誌 「日経サイエンス 2013(12)」 ― 2013年11月17日 07時50分04秒
海外ニュースの記事で、「横断歩道にコヨーテ」という生態学のニュースがありました。野生生物が都市に適応してきて、種類が増えていることが書かれてあります。都市部にいるコヨーテは、田舎よりも子供の生存率が5倍高いという統計もあり、交通パターンを学習し、信号機の赤信号の意味も理解しており、都市部で問題なく生きているという記事でした。今回の海外ニュースは意外に面白い記事が多かったです。
今回の特集は「食欲」という内容でした。脳の研究により、過食の原因が薬物依存に近いという内容でした。脂肪分と糖分が多い食物は、脳の報酬系に働きかけ、食べるのをやめさせようとする指示を圧倒して食べ続けてしまう。そうした状況では、食べれば食べるほど、もっと食べたくなる。
従来は、ホルモン異常や代謝、自制心の欠如などの行動障害と思われていたが、普通の人が過食してしまう原因がエンドルフィンやドーパミンなどの脳内化学物質の作用による影響があると考えられているようです。
気になる記事としては、「遺伝子組み換え作物は悪なのか」という記事です。いまのところ、遺伝子組み換え作物による人体への影響はないようです。遺伝子組み換え作物による悪い報告はないので、食べても安全ということになっている。しかし、近年、遺伝子組み換え作物に対しての反論が非常に増えてきている。今回の記事を読んで、これは国や企業、農業などの様々な関係者の利害関係もからんでおり、複雑な状況にあることがわかります。この記事は、アメリカが主体のため、アメリカの立場では問題ないとしたい思いが感じられます。