書籍 「草原の椅子 下」 ― 2013年05月30日 21時03分36秒

電子書籍で購入した書籍です。前半は様々な人との関わり合いがありましたが、後半は内容が絞られた感じがします。
書籍の内容は、大人がそれぞれの立場で悩み、そして、成長していく内容です。最近、一流の人とはどのような人なのか、書籍を読んだ後なので、このような書籍を読むと、生きていることの重要性、そして、どのよう生きるべきかを考えるようになります。書籍は、映画にもなったので、機会があれば映画を見たいと思っています。
憲太郎が恋心を寄せる篠原貴志子、両親に捨てられた五歳の圭輔、行き場のない思いを抱えた人間たちが、不思議な縁で憲太郎と関わり合いを持っていきます。次第にこの国への怒りと絶望を深める憲太郎は、富樫と壮大な人生再生への旅を計画します。すべてを捨て、やり直すに値する新たな人生へ向けての気持ちに切り替わっていきます。
書籍の中では、人は生きている限り、椅子が用意されてあり、誰もその椅子を取り上げることはできないとありました。その椅子はどこにでもあり、様々な状況でも、その人にとっては、それがその人が生きている草原であることが感じられます。その草原では、心を静めて、あらゆる災難と戦って、悠々と人生を楽しまなければならない。
著者の書籍は、いままで多く読んでいますが、これからも読んでいきたいと思いました。
やはり電子書籍は何か寂しい感じがします。読み終わって書籍を閉じて、書棚に追加していくという作業がない。ただ、最終ページになり、次のページに移動できなくなり終わりになります。しかし、場所をとらないというメリットが大きいため、やはり、今後も電子書籍で読んでいこうと思っています。
「一流の男 一流の風格」、宮本輝、幻冬舎