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書籍 「アメリカの新・中国戦略を知らない日本人」2013年05月08日 20時43分41秒

 新聞で書籍の宣伝を見て、タイトルが非常に気になりました。図書館に蔵書があったので予約をして、借りて読みました。

 昨年のテレビでの日高レポートによれば、オバマは再選せずにロムニーが大統領になる確率が高いとの話でしたが、結局、オバマが大統領になりました。テレビを見ていた時は、オバマが大統領になるような感じではなかったので、選挙後は意外な感じを受けました。これで、益々、日本とアメリカの関係は薄くなっていく感じがしました。

 書籍では、オバマが勝利したが接戦であり、50%のアメリカ人が反対票を投じたのを理解しておかなければならないと書かれてあります。日本人は、大統領の権限が強いように感じるが、実際は議会が決議しているため、オバマの方針と議会が対立していることが書かれてあります。日本人が理解していないこととして、オバマが日本よりも中国寄りであることの解説があります。しかし、このオバマの方針は、失敗であったとの理解が、アメリカ社会にも広がっているとの説明があります。

 中国はアメリカとの良好な関係を保ってきたが、中国が西太平洋からアメリカ海軍を遠ざけようと戦略を取り始めたことにアメリカが反感を持ち始めている。また、中国での生産性や労働者の質の悪さ、生産した品質の悪さから、アメリカ企業が中国から撤退をはじめている。さらに中国が周辺諸国と問題を起こしており、トルコ、インドも危機感を感じていることが書かれてあります。そのような国々と共同で中国包囲網を作っていくことが必要であるとの説明があります。

 いま注目されている尖閣諸島に関連する内容も多くありました。読んでいて、内容が多く、面白かったです。アメリカの軍隊の組織や尖閣列島の有事に関することなども書かれてあります。

また、TVで見たいのですが、番組「日高ワシントンレポート」が終わってしまったようなので残念です。1995年の放送開始から、日曜日の午後に都合がつくときに見ていたので、印象にある番組でした。これからは書籍を購入して、読まないといけないと思うと面倒に感じます。

「アメリカの新・中国戦略を知らない日本人」日高義樹、PHP研究所

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