雑誌 「日経ものづくり 2013(4)」 ― 2013年04月14日 14時11分37秒

コラムで「サムスン競争力の研究」の記事は面白かったです。競争力は安いことではなく、「選ばれる力」のことで、製品をユーザーに選んでもらえる魅力のことである。機能よりもデザインで製品を選ぶなどユーザーの価値観も多様化している。
液晶テレビのバックライトLED採用も開発に先駆けたのは日本であったが、価格が高くなるため戸惑っている間に、サムスンは大々的に売り出した。サムスンは高くても売れる製品を造ることに成功している。
著者は、日本は、「どう造るか」より「何を造るか」にもっと気を遣い、ユーザーの心が躍るような製品を出していく必要がある。日本は、それを造る能力は持っているので、あとは何を造るかである。
特集のネットワークへの接続を意識した製品開発に関する記事がありました。トロンプロジェクト提唱者の坂本健氏が提唱する汎用ID「ucode」についての記事です。
これは、今後の生活に関連するように感じます。すでにクラウドの環境整備が始まっている中で、ucodeを用いて物に割り当てたIDとクラウドサーバ上に格納した情報を関連付けることで、物から情報を得ることができるようになる。
リアルタイムOSのITRONは今では多くの電子機器に採用されており、その意味からもトロンプロジェクトも成功したと感じています。さらに生活に密着していく「ucode」も暮らしの中に入っていく感じがします。