映画 「禅」 ― 2009年01月14日 20時15分45秒
今週、映画の割引券があったので、早速、映画「禅」を見てきました。
映画館中に入っていくと、上映時間よりも10分程度早く席に着いたのですが、すでに多くの人がいました。普段、映画館に来る人と違う感じがしました。周囲を見渡すと、かなり年配の方が多く、映画が始まると拝み始めるような感じの人もいました。上映開始の翌日のためなのか、映画館の中は宗教に関係する人が多く来ていたように感じました。なんとなく、いつも違う雰囲気の中での映画鑑賞でした。
映画の内容は、曹洞宗を開き禅の教えを説いた鎌倉時代の僧、道元禅師の生涯を描いたものです。道元禅師は、大宋国(中国)での修行より、自然を慈しみありのままを受け入れながら座禅を組むことで内なる仏に会えるという静かな修行「只管打坐(しかんたざ)」の考えに目覚めた。そして、帰国した道元禅師は、勢力入り乱れる鎌倉時代に禅の教えを広めようとしていた。困窮する人々にも権力者にもわけ隔てなく、出会った人々に真の教えを説いていく。
道元が詠んだ歌「春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬雪さえてすずしかりけり」が印象に残りました。映画は道元禅師の生涯というのではよかったと思います。しかし、専門の用語が多くあり、最後の方は、教えを説いているのだろうなという感じで、ただ聞くだけというのが残念でした。もっと、禅を知らない人のために、詳しく説明した方が、よかったのではないかと思います。
【 製作年 】 2008年 【 製作国 】 日本 【 配給 】 角川映画 【 スタッフ 】 監督・脚本:高橋伴明 原作・製作総指揮:大谷哲夫 撮影:水口智之 音楽:宇崎竜童 / 中西長谷雄 【 キャスト 】 中村勘太郎、内田有紀、藤原竜也、勝村政信、笹野高史、鄭天庸、西村雅彦、菅田俊、高橋惠子、哀川翔他