書籍「ケータイを持ったサル」 ― 2021年08月11日 08時46分14秒
以前に書籍のタイトルは。聞いたことがあったのを覚えていた。その当時に、話題になっていたように思える。実際に書籍を読んだことがなかったので、図書館の返却コーナーにお置いてあったので、早速、借りて読んだ。
20年前に書かれた書籍であった。内容は、現在の状況を反映しているように思える。その当時はケータイであったが、現在はSNSであり、とにかく繋がりと情報共有を目指して努力する。この状態が、まるでサルの群れのように見えてくる。
SNSを利用しても、自らが考えることが大切であることが感じられる。この書籍でも、多様な視覚的イメージで行動決定がされるならば単なる生物として戻ることになる。人間は、心のなかでことばを操り、考えることができる。いま、まさに考えるということが重要になりつつあることが実感できます。
気になったのが、最近TVで退屈をさせないというような映像配信サービスの宣伝を見た。「華氏451度」を読んだので、人が考える時間(ひま)を与えないということがサービスになっている。この書籍の内容と同じように感じてしまいました。
たまに古い書籍を読んでみるのもいいと思いました。
「ケータイを持ったサル」、正高信男、中央公論新社