書籍「アフリカ経済の真実」 ― 2021年01月10日 16時03分02秒
アフリカは資源国なのに、どうして一般の市民は貧しいのかがわかります。また、なぜテロや内戦が生じているのかも、事例を説明しながら、それまでの歴史や関係各国のつながりなどの説明があります。やはり、単純に支援して農業や資源開発から、はじめてというような感じではなくなっています。
しかし、ダイヤモンドの話は奥が深く難しいです。さらに、食料のための土地に関わる話は衝撃です。自らの食料を作って生きてきた人々が、外資からの活動で土地を失い、外資が引き上げた後は自分たちの不毛な土地が、そこにあるだけという状態になってしまう。そこから、一から立ち上がるのは難しいことがわかります。まずは安全と食べ物だけは自ら調達できるようにすることが重要に感じます。
「アフリカ経済の真実」、吉田敦、ちくま新書