書籍「仏教はいかにして多様化したか 部派仏教の成立」 ― 2025年04月15日 19時53分42秒

書籍「仏教はいかにして多様化したか 部派仏教の成立」
仏教の歴史から書かれてあり、仏教が起こりやすい社会構造を持っていたインドで起こり、そこから分裂していった。しかし、一神教のように他の宗派を排除するのではなく、おなじ仏教であるととらえることで、発展していけることが書かれてあります。
日本での仏教は、独特で政治と組み合わせもあり、檀家制度などに発達していくが、神社も受け入れていく、複雑な発展をしていくことが描かれてあります。非常に興味深く読むことができました。
そして、これからの仏教に関しては、檀家制度の維持が難しくなるなど、大きく環境は変わっていくと思われます。しかし、仏教の重要性は上がっていくのかもしれません。仏教は、自己の信念などを鍛えることで、生きることの意味などを探求していくことができます。
これからは、単なる社会や組織の一員だけではなく、自己の確かなる信念をもって、社会や組織に入って、より良い方向に向かって進むことを考えていくなど、今後、人の数が減る中で一人一人が考えていく必要があるのかもしれません。
書籍「仏教はいかにして多様化したか 部派仏教の成立」、佐々木閑、NHK出版