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雑誌 「日経ものづくり 2013(6)」2013年07月01日 05時28分24秒

 3Dプリンタでフルカラーの造形が可能になった記事は興味深かったです。600万色も表現できる造形品は粉末材料を固めて製作していくタイプのようです。材料、色と3Dプリンタの進化はすごいです。

 プラント事故に学ぶ効率化の代償の特集は、今後、企業が対応していかないといけない課題です。トラブルは、いつもと違う時に発生しやすく、効率化で失われた対応力・経験不足が非定常時に脆さとして現れしまう。この対応力・経験の現場力を失うことがリスクであることが書かれてあります。

プラントの事故の場合、老朽化などが原因とされることがあるが、問題は老朽化ではなく人であり、現場力が低下したことで適切な対応ができないことにあると指摘しています。現場では、過去の経験からの知識、技能に裏打ちされたノウハウがあり、これが日本の強みである「暗黙知」として現場を支えていた。現在では、ベテラン層だけでなく、現場の人員そのものが少なくなり、緊急時に対応できるだけの現場力が持てない状況にあることを指摘しています。

 プラント業界の取り組みの記事は、座学だけでなく、体感訓練で勉強する取り組みがありました。ミニプラントで、実際の操業と同じような基礎を体験できるという取り組みで、興味深かったです。

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