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雑誌 「日経サイエンス 2013(6)」2013年06月23日 07時33分42秒

特集「天才脳の秘密」の記事は面白かったです。創造性と奇抜さのどちらの原因も遺伝子の変異によって「認知的脱抑制」と呼ばれる状態が強まることと関係しているらしい。通常は脳が無関係な情報をフィルターにかけて遮断しているが、それができなくなる状態で、情報が意識に上がった際に、並外れたアイデアや知覚が生まれるとの記事がありました。

 天才を生み出す要因には遺伝と経験があり、創造的な業績は特定の分野での知識習得なしには達成できないが、限られた専門知識で短期間に業績を上げるには遺伝的要因の助けが必要である。天才が独創的なアイデアに到達するまでには、瞬間に正解に到達するのではなく、膨大な試行錯誤の繰り返し作業していることが多いことがわかってきた。天才は、普通の人が気のめいるような繰り返し作業を苦も無くやってのける人のようであると書かれてありました。

 「覆る活性酸素悪玉説」という記事も興味深く読みました。老化は活性酸素によって引き起こされるため、ビタミンで防げば老化を遅らすことができると考えられてきましたが、どうやら誤っていたのではないかという内容でした。まだ虫での検証段階であるが、抗酸化作用のあるビタミン剤は健康な人にとっては、むしろ害になる恐れがあるとの結果がでたようです。

 「連続な量子」の記事も面白かったです。量子力学の世界は、点描画で離散的な扱いが多いいです。そのため、2011年にアメリカの基本問題研究所では、現実の世界はデジタルかアナログかで物理学、哲学者に問いた。当初は、デジタルという見解になると思われたが、実際はアナログであるという論文が多くなったようです。物理法則は不連続ではなく、連続していると考えることがいいよう感じました。

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