書籍「全体主義の克服」 ― 2021年05月04日 08時15分12秒
後半はかなり難しかったです。前半は現状の状況からの話はよかったです。
中国の現状などの説明を例にして、インターネットを利用する他の諸国の人々も同じことが起きている。インターネットを通して、その個人の人権の尊重が損なわれている。監視の全体主義的なシステムから逃れることができなくなっている。
この書籍のはじめの段階で、日本も同様に、日本→アメリカ→メキシコ→ブラジル→中国へと、社会構造が変化していくのが感じられます。社会構造の中間層がいなくなり、貧富の格差が拡大して、管理する側、管理される側へと明確に分かれていくことになります。
この書籍での目指すべき市民宗教というのがどのようなものなのか、かなりわかりづらいです。しかし、社会を構成する上での中間層という存在が、まずは重要に思えてきます。
「全体主義の克服」、マルクス・ガブリエル、中島隆博、集英社新書
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