書籍「プラチナデータ」 ― 2020年05月07日 10時58分37秒
電子書籍関連の広告で、大きく宣伝していたので、購入して読みました。
書籍の内容は、警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システムである。このシステムを利用することで、検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生したが、一致するDNAがなく、犯人が特定できなくなった。さらに、システム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作が殺される事件が発生する。主人公の神楽龍平の多重人格によることが事件を複雑化し、様々な憶測を生じることで不確定なことが多くなっていくことが感じられる。
途中から、この主人公の経緯などの話が長く続くことになる。地味な刑事の活動で、少しずつ犯人に近づいていていくと、話の進みが早くなっていく。この辺りから、かなりの不明確だったことが、少しずつ明らかになり、話の全体像が見えてくる。犯人が明らかになるとプラチナデータの本当の意味がわかる。犯人は、自らがプラチナデータを利用していたことによる。最後は、主人公にとっては、スッキリとした終わり方でよかったと思える。
「プラチナデータ」、東野圭吾、幻冬舎文庫
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